県指定文化財 地蔵堂の保存修理
地蔵堂は、地元の人びとによって繰り返し修理が施され現在に至っていますが、建物が右(南)に大きく傾いていたので建物の建て起こし、不陸調整、礎石の据え直しを中心とした修理を平成29・30年度で行いました。
今回の修理では、当初の石口を残す柱と礎石はそのまま再用しました。建物をジャッキアップして正規の位置に固定し、礎石を柱に密着させて正規の高さに納め、礎石の下に割り栗石を込んで動かないようにして礎石の周囲をコンクリートで巻いて固定しました。
その後、根太に釘を増し打ちして床組を固め、建て起こしなどのために解体した床・壁を復旧し工事を終えました。建て起こしした建物が再び戻らないように天井の上で金具補強しました。
竣工 内部正面
竣工 全景