登録文化財 みそや別館主屋ほか2棟の保存修理事業
橋本市橋本にあるみそや別館は、大和街道を挟んで火伏医院(登録文化財)の向かいに建つ明治期の呉服商の屋敷で、主屋は棟札より明治17年(1884)に京都と地元橋本の大工と棟梁により建てられたことが確認されています。北側背面が土手となる傾斜地に建てられており、敷地北端の上蔵及び離座敷(あわせて一棟)、下蔵は、主屋の二階ほどの高さの土地に建てられ、各建物が渡り廊下で立体的につながる遊び心に富んだ建物で、これら三棟の建物が国の有形文化財に登録されています。
土地区画整理に伴い、平成27年度から28年度にかけて各建物の曳家をした後、新たに造成した敷地に建物を曳き戻した上で修理を行いました。
改変されていた主屋正面などを復原的に整備したほか、耐震補強も施し、本来の特徴的な構成を活かして活用されています。
主屋竣工
主屋内部竣工
別館中庭を介して主屋背面を見下ろす